みなさんこんにちは♪
奈良香芝市にある自費リハビリ施設
脳梗塞リハビリMe:RIZE(ミライズ)理学療法士の城内洋人です。
お陰様で2025年7月15日で開設から7年目を迎えます。この6年間で奈良県を中心に大阪、兵庫、京都、和歌山、三重など関西中から脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の後遺症やパーキンソン病、脊髄小脳変性症などにお悩みの方からお問合せを頂き、延べ7,000人以上のお客様とリハビリをご一緒させていただきました!
大変多くの脳疾患にお悩みの方々のお力になれたことを嬉しく思います。
現在は、この笑顔や喜びの輪をアジアに広げるべく、「ASIAに新しい価値提供を!」をテーマにアジア圏の脳梗塞、脳出血などの後遺症にお悩みの方々を受け入れるスキーム構築を進めております。
さて、そんな脳梗塞リハビリミライズから本日は皆さまへ
【脳卒中特有の痛みの対処法とリハビリ】
についてお話をさせていただければと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
「痛み」とは、身体や心に生じる不快な感覚や情動体験を指します。これは単なる肉体的な感覚だけでなく、心理的な要素も含まれるため、非常に個人的で主観的な体験です。
○痛みの定義(国際疼痛学会:IASP)
国際疼痛学会(IASP)は、痛みを以下のように定義しています:
「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」
この定義には以下の重要なポイントが含まれています:
個人的な体験:痛みは常に個人の体験であり、生物学的、心理的、社会的要因によってさまざまな程度で影響を受けます。
感覚と情動の複合:痛みは単なる感覚ではなく、感情的な側面も伴います。
組織損傷の有無に関わらず:実際の組織損傷がなくても、痛みを感じることがあります(例:幻肢痛)。
多様な表現:痛みは言葉だけでなく、行動や表情など多様な方法で表現されます。
○痛みのメカニズム
痛みは、以下のような神経学的プロセスを経て生じます:
感覚受容:外部からの刺激(例:圧力、温度、化学物質)を受けて、感覚受容器が反応します。
信号伝達:受容器で生じた信号は、神経を通じて脊髄に伝達されます。
脳での処理:脊髄からの信号は脳に伝わり、痛みとして認識されます。この過程で、感覚的な情報だけでなく、過去の経験や心理的状態も影響を与えます。
○心理的・社会的要因
痛みの感じ方やその影響は、以下の心理的・社会的要因によって大きく変わります:
過去の経験:以前の痛みの体験が、現在の痛みの感じ方に影響を与えることがあります。
心理的状態:不安や抑うつなどの心理的状態が、痛みの強さや持続時間に影響を与えることがあります。
社会的背景:文化や社会的な環境が、痛みに対する認識や表現方法に影響を与えると言われています。
○痛みの役割と重要性
痛みは、身体が危険な状態にあることを知らせる重要な警告システムです。例えば、火傷を避けるために熱い物に触れないようにするなど、痛みは身体を守る役割を果たします。しかし、痛みが過剰に強くなると、身体や心理的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。慢性痛などは、生活の質を低下させる原因となるため、適切な対処が必要です。
○痛みへの対処法
痛みに対するアプローチは多岐にわたります:
薬物療法:鎮痛薬や抗炎症薬などが使用されます。
心理療法:認知行動療法など、心理的な要因にアプローチする方法です。
リハビリテーション:身体的な機能回復を目指す治療法です。
補完療法:鍼灸やマッサージなど、伝統的な治療法も効果があるとされています。
痛みは個人差が大きいため、適切な対処法は人それぞれです。痛みが続く場合や強く感じる場合は、専門医に相談することが重要です。
脳卒中特有の痛みについて
脳卒中後に特有の痛みが生じることがあります。これらの痛みは、神経系の異常によって引き起こされるもので、患者さんの生活の質に大きな影響を与える可能性があります。
○脳卒中後の主な痛みの種類
- 中枢性脳卒中後疼痛(CPSP)
脳卒中後に視床などの感覚中枢が損傷されることで、異常な痛みが生じる状態です。痛みは灼熱感や刺すような痛み、冷感など多様で、軽い刺激でも強い痛みを感じることがあります。発症は脳卒中後数週間から数ヶ月後に見られることが多いです。 - 肩手症候群(CRPS)
脳卒中後に上肢に生じる痛みで、手の腫れや発赤、冷感、関節拘縮などが特徴です。特に重度の片麻痺がある場合に発症しやすく、早期の治療が重要です。 - 筋痙縮による痛み
脳卒中後に筋肉の緊張が亢進し、筋痙縮が生じることで、運動時や安静時に痛みを感じることがあります。これにより関節の可動域が制限され、機能障害を引き起こすことがあります。 - 筋筋膜性疼痛
麻痺していない側の筋肉や筋膜に過度な緊張がかかることで、筋筋膜性疼痛が生じることがあります。適切なストレッチやマッサージで緊張を緩和することが効果的です。
○治療と対処法
薬物療法:神経障害性疼痛には、抗うつ薬や抗けいれん薬、麻薬性鎮痛薬などが使用されることがあります。副作用に注意しながら、適切な薬剤を選択することが重要です。
リハビリテーション:早期のリハビリテーションが痛みの軽減や機能回復に寄与します。ストレッチや関節可動域訓練、筋力強化などが行われます。
心理的サポート:痛みに伴う不安や抑うつなどの心理的問題にも対応することが重要です。カウンセリングや心理療法が効果的です。
脳卒中後の痛みは個々の症状や状態に応じて適切な対処が必要です。痛みが続く場合や強く感じる場合は、専門医に相談することをおすすめします。
○脳卒中特有の痛みの対処法は?
脳卒中後に特有の痛みが生じる場合、適切な対処法を講じることで、痛みの軽減や生活の質の向上が期待できます。以下に、代表的な痛みの種類とその対処法を詳しくご紹介します。
○脳卒中後の主な痛みとその対処法
- 視床痛(神経障害性疼痛)
脳卒中により視床が損傷されることで、手足や顔面に灼熱感、刺すような痛み、しびれなどが生じる状態です。痛みは発症後数週間から数ヶ月後に現れることが多く、通常の鎮痛薬では効果が薄いことがあります。
対処法:
薬物療法:抗うつ薬、抗てんかん薬、NMDA受容体拮抗薬などが使用されることがあります。これらは神経の過剰な興奮を抑える効果があります。
反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS):磁気を用いて大脳皮質を刺激し、痛みを軽減する治療法です。欧州のガイドラインでは疼痛治療に有効とされていますが、日本では未だ研究段階であり、保険適用外の自費診療となります。
大脳皮質運動野刺激療法(MCS):大脳皮質に電気刺激を与えることで、視床の神経活動を改善し、痛みを軽減する治療法です。約半数の患者で効果が認められています。
- 肩手症候群(CRPS)
麻痺した手や腕に腫れ、発赤、冷感、関節拘縮などが生じる状態です。特に重度の片麻痺がある場合に発症しやすく、早期の治療が重要です。
対処法:
リハビリテーション:ストレッチや温冷交代浴、関節可動域訓練などが有効です。これにより筋肉の柔軟性を保ち、症状の進行を防ぎます。
薬物療法:ステロイドの内服が効果的とされています。一般的な消炎鎮痛剤はほとんど効果が期待できません。
- 筋痙縮による痛み
脳卒中後に筋肉の緊張が亢進し、筋痙縮が生じることで、運動時や安静時に痛みを感じることがあります。これにより関節の可動域が制限され、機能障害を引き起こすことがあります。
対処法:
リハビリテーション:運動療法や理学療法を通じて、筋肉と脳の間に新しい神経経路を再構築することが期待されます。神経可塑性を促進するため、同じ動作を繰り返すことが効果的です。
物理療法:温熱療法や電気刺激は筋肉の緊張を緩和し、痛みの軽減に役立ちます。
○総合的な対処法
薬物療法:痛みの種類や程度に応じて、鎮痛薬や抗炎症薬、抗てんかん薬などが使用されます。ただし、副作用に注意が必要です。
心理的サポート:痛みに伴う不安や抑うつなどの心理的問題にも対応することが重要です。カウンセリングや認知行動療法が効果的と言われています。
生活習慣の改善:適切な姿勢の維持や、無理のない範囲での運動を心がけることで、痛みの予防や軽減が期待できます。
脳卒中後の痛みは個人差が大きく、適切な対処法は人それぞれです。痛みが続く場合や強く感じる場合は、専門医に相談することが重要です。大阪府内での受診を希望される場合は、地域の医療機関やリハビリテーション施設を紹介することも可能です。お気軽にお尋ねください。
○効果的なリハビリは?
脳卒中後の痛みの軽減や機能回復には、適切なリハビリテーションが重要です。以下に、効果的なリハビリ方法を紹介します。
○効果的なリハビリ方法
- 関節可動域訓練(ROMトレーニング)
目的:筋肉や関節の柔軟性を高め、拘縮(関節の固まり)を予防・改善します。
方法:麻痺した部位を反対側の手で支え、無理のない範囲で関節を動かします。
ポイント:痛みが強くない範囲で、1回30秒以上、1日2〜3セット行うと効果的です。 - 筋力トレーニング
目的:筋力低下を防ぎ、日常生活動作をスムーズにします。
方法:椅子に座り、麻痺した足をゆっくりと持ち上げるなどの運動を行います。
注意:無理のない重さで行い、筋肉の過度な緊張を避けます。 - バランス訓練
目的:転倒予防や歩行の安定性を高めます。
方法:壁や椅子の背もたれに手をついて立ち、片足立ちに挑戦します。
進め方:最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。 - 振動刺激療法
目的:痙縮(筋肉のつっぱり)や痛みを軽減します。
方法:振動マシン(例:パワープレート)を使用し、手足に振動刺激を加えます。
効果:筋肉の過剰興奮を抑え、痛みの閾値を上げることで、痛みを感じにくくします。 - 自主トレーニング
目的:自宅でのリハビリを補完し、回復を促進します。
方法:テーブルにクッションを置き、麻痺側の肘を上げるなどの運動を行います。
注意:無理のない範囲で行い、痛みが強くないことを確認してから実施していきましょう。
継続性:毎日少しずつでも続けることが重要です。
無理のない範囲:痛みが強くならないよう、無理のない範囲で行います。
サポート:必要に応じて、家族や介護者のサポートを受けることが効果的です。
リハビリは個々の状態に応じて適切に行うことが重要です。痛みが続く場合やリハビリの進め方に不安がある場合は、専門の医師や理学療法士に相談することをおすすめします。
いかがでしたか?
みなさまの健幸の一助になれたなら幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします!
株式会社エイジエル
脳梗塞リハビリMe:RIZE(ミライズ)
城内洋人

【脳梗塞リハビリミライズとは】
奈良を中心に大阪、兵庫、三重、京都、和歌山などからも脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)の後遺症やパーキンソン病、脊髄小脳変性症のリハビリにお困りの方々へ自費リハビリを提供している理学療法士、作業療法士を中心としたオーダーメイドのリハビリ施設です。
またボツリヌス療法の第一人者であるリハビリテーション医、勝谷将史医師に定期的に起こし頂き、脳出血や脳梗塞特有の痙縮と呼ばれる筋肉のこわばりを軽減させるボツリヌス療法や装具外来、さらには提携先医療機関との再生医療(幹細胞治療)や弊社の管理栄養士と森永クリニコ社のリハたいむゼリーが加わったリハビリ栄養の追加サービスを持ち、医師の指示の下、安全にリハビリを受けることが可能な保険外リハビリ施設でもあります。
リハビリが必要な方へ
従来の医療保険リハビリや介護保険リハビリ特有の日数や期間の制限なく、必要な時、必要なだけリハビリをご提供することが可能です。
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