ぬくもり奈良ステーション

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糖尿病(第4章から第6章まで)

みなさんこんにちは♪
奈良香芝市にある自費リハビリ施設
脳梗塞リハビリMe:RIZE(ミライズ)理学療法士の梅田です。
お陰様で2025年11月末に奈良県を中心に大阪、兵庫、京都、和歌山、三重など関西中から脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の後遺症やパーキンソン病、脊髄小脳変性症などにお悩みの方からお問合せを頂き、延べ8、000人以上のお客様とリハビリをご一緒させていただきました!
大変多くの脳疾患にお悩みの方々のお力になれたことを嬉しく思います。

さて、そんな脳梗塞リハビリミライズから本日は皆さまへ
「糖尿病(第4章から第6章まで)」
についてお話をさせていただければと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。

はじめに:糖尿病は「他人事」ではない

  • 現代日本における患者数と予備軍の現状
  • 「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれる理由

第1章:糖尿病の正体を知る

  • インスリンと血糖値のメカニズム(鍵とドアの例え)
  • 1型・2型・妊娠糖尿病の違い

第2章:見逃してはいけない初期症状とサイン

  • 喉の渇き、多尿、急激な体重変化
  • 「なんとなく体がだるい」の裏側

第3章:本当に怖いのは「合併症」

  • しめじ(神経・目・腎臓)と、えのき(壊疽・脳卒中・虚血性心疾患)
  • 生活の質(QOL)を著しく下げるリスク

第4章:現代人のための食事療法(実践編)

  • 「食べてはいけない」ではなく「食べる順番と選び方」
  • GI値の活用と、隠れた糖質への注意

第5章:無理なく続ける運動習慣

  • 有酸素運動とレジスタンス運動の組み合わせ
  • 日常の隙間時間でできる「ちょいトレ」

第6章:最新の治療薬とテクノロジー

o 飲み薬から注射薬(GLP-1等)、持続測定器(CGM)まで

第7章:心のケアと社会生活

  • スティグマ(偏見)との向き合い方
  • 周囲のサポートと仕事との両立

第8章:総括――今日から始まる、あなたの新しいストーリー
おわりに:今日から始める一歩が未来を変える

今回は「第4章:食事療法」と「第5章:運動習慣」と「第6章:最新の治療薬とテクノロジ」についてお話させて頂きます。


第4章:現代人のための食事療法(実践編)――「制限」ではなく「管理」

多くの人が「糖尿病の食事=味気ない粗食」と思い込んでいますが、それは大きな誤解です。現代の食事療法の基本は、「食べてはいけないものを決める」のではなく、「適切な量を、適切な順番で、賢く食べる」ことにあります。

1. 自分に合った「エネルギー量」を知る

まずは、1日に必要なエネルギー量(カロリー)を把握しましょう。一般的な計算式は以下の通りです。
1日の適正エネルギー量 = 標準体重 × 身体活動量
標準体重(kg):  身長(m) × 身長(m) × 22
身体活動量:
・ デスクワーク中心:25~30 kcal
・ 立ち仕事・家事など:30~35 kcal
・ 力仕事・激しい運動:35~ kcal
例えば、身長170cmでデスクワーク中心の方なら、標準体重は約63.5kg。
63.5 ×25~30 = 約1,600~1,900 kcal程度が目安となります。

2.「ベジファースト」と食べる順番の魔法

何を食べるかと同じくらい重要なのが「食べる順番」です。

  1. 食物繊維(野菜、きのこ、海藻): 最初に食べることで、糖の吸収を緩やかにします。
  2. たんぱく質(肉、魚、卵、大豆): 筋肉を作る源です。
  3. 炭水化物(ご飯、パン、麺): 最後に少量食べることで、血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑えられます。

3. GI値(グリセミック・インデックス)を意識する

同じ炭水化物でも、血糖値が上がりやすいものと上がりにくいものがあります。これを数値化したのがGI値です。

  • 高GI(避けたい): 白米、食パン、うどん、餅
  • 低GI(選びたい): 玄米、全粒粉パン、そば、オートミール

白米を玄米に変える、あるいは白米に麦を混ぜるだけでも、食後の血糖値推移は劇的に変わります。

4. 隠れた糖質に注意

「甘くないから大丈夫」と思っていても、意外に糖質が多い食品があります。

  • 調味料: ケチャップ、ソース、みりん、市販のドレッシング
  • 飲み物: 野菜ジュース、スポーツ飲料(これらは「飲む点滴」と言われるほど吸収が早いため、要注意です)
  • 根菜類: じゃがいも、かぼちゃ、れんこん

5. 間食(おやつ)との付き合い方

「絶対禁止」にするとストレスでリバウンドします。1日100〜150kcal程度を目安に、ナッツ類や高カカオチョコレート、低糖質スイーツなどを賢く取り入れましょう。ただし、食べるなら「食後すぐ」か「午後3時頃」が、血糖値への影響が比較的少ないとされています。
【実践】血糖値を上げない1週間献立モデル
食事療法の基本は「継続」です。特別なメニューではなく、スーパーで買える食材で作れる「血糖値安定モデル」をご紹介します。
理想的な1日の食事構成例

曜日朝食(低GI・高タンパク)昼食(外食・コンビニでも可)夕食(食物繊維たっぷり)
麦ご飯、納豆、焼き魚、味噌汁野菜たっぷりタンパク質サラダ、ブランパン鶏むね肉のソテー、蒸し野菜、キノコのマリネ
オートミール、無糖ヨーグルト、ナッツサバの塩焼き定食(ご飯少なめ、小鉢から食べる豚しゃぶサラダ、冷奴、わかめスープ
全粒粉トースト、目玉焼き、ミニトマト蕎麦(海藻や天ぷら等のトッピングを先に)刺身盛り合わせ、筑前煮(根菜は控えめに)、お浸し
具だくさんスープ、チーズ、茹で卵親子丼(具を多めに、ご飯を半分にする工夫)鮭のホイル焼き、ブロッコリーの胡麻和え、こんにゃく炒め
ライ麦パン、アボカドスライス、サラダコンビニのサラダチキン、ブランパン、野菜スープ牛赤身肉のステーキ、焼きキノコ、グリーンサラダ
豆腐のパンケーキ、ベリー類、コーヒー野菜カレー(ご飯を玄米に変更、サラダを先に)寄せ鍋(白菜、豆腐、魚介、きのこを中心に)
焼き魚定食(和食の基本を意識)パスタ(全粒粉麺、オイルベース、野菜多め)蒸し鶏とレタスのチャーハン(ご飯少なめ、卵多め)

ポイント
朝食: 血糖値を緩やかに上げるため、食物繊維とタンパク質を必ずセットにします。
昼食: 外食時は「丼もの」より「定食」を選び、ベジファーストを徹底します。
夕食: 20時までに済ませるのが理想。夜の炭水化物は控えめに。


ここまでのまとめと次へのステップ
「合併症」の恐ろしさを知ることは、治療を続けるための強い動機付けになります。そして「食事療法」は、決して苦行ではなく、一生続けられる心地よい食習慣を見つける旅でもあります。

第5章:無理なく続ける運動習慣――「筋肉」は天然の薬箱

食事療法と並んで、糖尿病治療の柱となるのが「運動療法」です。かつて運動は単に「カロリーを消費して脂肪を減らすもの」と考えられてきましたが、現代の医学では、運動が持つ「インスリン抵抗性の改善」という効果が極めて重要視されています。

1. なぜ運動が血糖値を下げるのか?

私たちが体を動かすとき、筋肉は血液中のブドウ糖をエネルギーとして消費します。

  • 短期的効果: 運動中および運動直後に、血液中のブドウ糖が筋肉に取り込まれ、ダイレクトに血糖値が下がります。
  • 長期的効果: 継続的に運動を行うことで、インスリンが効きやすい体質(インスリン感受性の向上)に変わります。これにより、運動していない時間帯の血糖値も安定しやすくなるのです。

2. 二つの運動を組み合わせる「ハイブリッド戦略」

最も効果的なのは「有酸素運動」と「レジスタンス運動(筋トレ)」を組み合わせることです。

① 有酸素運動(脂肪を燃やし、糖を使う)

ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどが該当します。

  • 目安: 1回20〜40分、週に3回以上(できれば毎日)行いましょう。
  • 強度: 「ややきつい」と感じるけれど、笑顔で会話ができる程度(隣の人と話せるくらい)がベストです。

② レジスタンス運動(糖の「貯蔵庫」を増やす)

スクワット、腕立て伏せ、ダンベル体操などです。 筋肉は、血液中のブドウ糖を貯蔵する「倉庫」のような役割を果たします。筋肉量が増えれば、その分だけ糖を蓄えるキャパシティが増え、血糖値が上がりにくい体になります。特に下半身には大きな筋肉が集中しているため、「スクワット」は非常に効率の良い運動です。

3. 効果を最大化する「タイミング」

糖尿病患者にとって、運動のベストタイミングは「食後30分から1時間後」です。 食事によって血糖値がピークに達するこの時間帯に体を動かすことで、食後の血糖値スパイク(急上昇)を効果的に抑えることができます。逆に、空腹時の激しい運動は、低血糖を引き起こしたり、逆に体が危機を感じて血糖値を上げてしまったりすることがあるため注意が必要です。

4. 日常の「ちょいトレ」のススメ

「まとまった時間が取れない」という方は、日常生活の中に運動を組み込みましょう。

  • エスカレーターではなく階段を使う。
  • テレビのCM中にスクワットを10回する。
  • 一駅分歩く、あるいは駐車場でわざと遠くに車を停める。 これだけでも、積み重なれば大きな治療効果を生みます。

⚠️ 注意事項:運動を控えるべきケース 血糖値が著しく高い場合(空腹時250mg/dL以上など)、眼底出血がある場合、重度の腎症がある場合などは、運動が逆効果になることがあります。必ず主治医に「どの程度の運動なら可能か」を確認してから始めてください。

例として、効率的に血糖値を下げる「正しいスクワット」
「スクワット15回は、腹筋500回に匹敵する」と言われるほど、大きな筋肉を使うスクワットは血糖値対策に有効です。しかし、間違ったフォームは膝や腰を痛める原因になります。

正しいスクワットの手順足幅
1.足幅:肩幅より少し広めに開き、つま先は30度くらい外側に向けます。
2.姿勢: 胸を張り、背筋を伸ばします。手は前に伸ばすか、腰に当てます。
3.しゃがむ: 椅子に座るようにお尻を後ろに引きます。膝がつま先より前に出すぎないように意識しましょう。
4.深さ: 太ももが床と並行になるくらいまで(難しい場合は45度くらいでもOK)ゆっくり下げます。
5.戻す: 息を吐きながら、かかとで地面を蹴るイメージで元の姿勢に戻ります。
セット数: 10~15回を3セット。セット間は30秒~1分の休憩を挟みます。
コツ: 膝を伸ばしきらないことで、筋肉への負荷を継続させることができます。


第6章:最新の治療薬とテクノロジー――「ガマン」から「管理」の時代へ

糖尿病治療はこの10年で劇的な進化を遂げました。以前のような「ただインスリンを出させて血糖値を下げる」というアプローチから、「心臓や腎臓を守り、無理なく体重を管理する」という、より多角的でパーソナライズされた治療へとシフトしています。

1.進化する治療薬

現在、2型糖尿病の治療では、患者さんの体質や合併症のリスクに合わせた薬剤選択が行われます。

  • SGLT2阻害薬(尿から糖を出す薬): 血液中の余分な糖を尿と一緒に体外へ排出する画期的な薬です。血糖値を下げるだけでなく、「心不全」や「慢性腎臓病」の悪化を防ぐ効果が証明されており、現在の治療の主役の一つとなっています。
  • GLP-1受容体作動薬(痩せるホルモンの活用): 血糖値が高い時だけインスリン分泌を促し、食欲を抑制する効果もあります。最近では注射薬だけでなく「飲み薬(リベルサスなど)」も登場し、利便性が飛躍的に向上しました。体重減少効果が期待できるため、肥満を伴う糖尿病患者に多く用いられます。
  • メトホルミン(古くて新しい名薬): 古くからある薬ですが、インスリンの効きを良くする効果や、肝臓で糖が作られるのを抑える効果があり、今なお世界中で第一選択薬として重宝されています。

【一覧表】主要な糖尿病治療薬の特徴比較
現在処方されている代表的なお薬をまとめました。自分の飲んでいる薬がどのタイプか知ることは、自己管理の第一歩です。

薬剤の種類(クラス)主な製品例主なメカニズム特徴・メリット特徴・メリット
SGLT2阻害薬ジャディアンス、フォシーガ尿から余分な糖を出す体重減少、心臓・腎臓の保護尿路感染症、脱水に注意
GLP-1受容体作動薬リベルサス(飲)、オゼンピック(注)インスリン分泌促進・食欲抑制インスリン分泌促進・食欲抑制インスリン分泌促進・食欲抑制
ビグアナイド薬メトグルコ肝臓での糖産生を抑制安価で効果が高く、第一選択薬下痢、腹痛、高齢者の乳酸アシドーシス
DPP-4阻害薬ジャヌビア、トラゼンタインスリンを出すホルモンを守る日本人で最も処方されており、安全性が高い単独では効果が穏やか
スルホニル尿素(SU)薬アマリール膵臓を刺激してインスリンを出す血糖降下作用が非常に強い低血糖のリスクに注意

2. 血糖測定の革命:CGMとFGM

かつて血糖値を知るには、指先に針を刺して血を出す「自己血糖測定(SMBG)」しかありませんでした。しかし、現在は「持続血糖測定(CGM)」が登場し、治療を劇的に変えています。
FreeStyleリブレ(FGM): 二の腕に小さなセンサーを貼り付けるだけで、最長14日間、いつでもスマホや専用リーダーをかざすだけで血糖値(間質液中の糖濃度)を確認できます。「何を食べたらどれくらい上がるか」がリアルタイムで可視化されるため、患者さん自身の行動変容に非常に効果的です。

3. インスリン療法の進化

1型糖尿病や、進行した2型糖尿病で使われるインスリン療法も進化しています。

  • スマートインスリンペン: 投与した量や時間を自動で記録し、スマホアプリと連携します。
  • インスリンポンプとクローズドループ: 持続的にインスリンを注入するポンプとCGMが連動し、AIが自動で注入量を調整する「人工膵臓」に近いシステムも実用化されています。

4.スティグマ(偏見)の解消に向けて

最新の治療は、単に数値を改善するだけでなく、患者さんが「糖尿病ではない人と変わらない生活」を送れるようにすることを目指しています。 「糖尿病=自制心がない人の病気」という古い偏見(スティグマ)を払拭し、テクノロジーの力を借りて、前向きに病気と付き合っていくことが、現代の糖尿病治療のスタンダードです。


ここまでのまとめと次へのステップ
運動は「最強の処方箋」であり、最新の医療テクノロジーは私たちの「強力なサポーター」です。これらを組み合わせることで、糖尿病を持ちながらも健康な人と変わらない寿命、そして変わらない生活の質を保つことが十分に可能です。

最後は「第7章:心のケアと社会生活」と「第8章:総括」についてお話させて頂きます。

いかがでしたか?
みなさまの健幸の一助になれたなら幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします!

株式会社エイジエル
脳梗塞リハビリMe:RIZE
理学療法士 梅田 裕記

糖尿病(第4章から第6章まで)

【脳梗塞リハビリミライズとは】
奈良や大阪を中心に脳卒中などのリハビリにお困りの方々へ自費リハビリを提供している理学療法士を中心としたオーダーメイドのリハビリ施設です。
またボツリヌス療法の第一人者である勝谷将史医師に定期的に起こし頂き、脳卒中特有の筋肉のこわばりを軽減させるボツリヌス療法や装具外来をサービスの一つに持ち、医師の指示の下、安全にリハビリを受けることが可能なリハビリ施設でもあります。
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