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麻痺は治る?神経の可塑性について

みなさんこんにちは♪
脳梗塞リハビリMe:RIZE(ミライズ)の城内洋人です。

先日、大阪で有名な住吉大社に行ってきました。大社とは大きな神社!今日は神社の「神」という字にあやかって、脳梗塞後遺症における手足の麻痺の回復に欠かせない「神経の可塑性」についてお話ししたいと思います。

「神経の可塑性」を語る前にまずは「神経」とは何かを語らねばなりませんので、本題の前に少しお付き合いください。

「神経」とは、体内の情報伝達ネットワークを構成する細胞群のこと。神経は、外部や内部の刺激に反応し、情報を脳や脊髄に伝達する役割を担っています。

◯神経の構造と分類
神経は大きく「中枢神経系」と「末梢神経系」に分類されます。

中枢神経系:脳と脊髄から成り、情報の処理と指令の発信を行います。
末梢神経系:中枢神経と体の各部をつなぐ神経で、運動神経、感覚神経、自律神経に分類されます。

◯神経の働き
神経は、電気的な信号(神経インパルス)を用いて情報を伝達します。これにより、体は外部環境の変化や内部の状態に迅速に反応し、適切な行動をとることができます。

◯神経の病気
神経系の障害は、運動や感覚、思考、記憶、感情など、さまざまな機能に影響を及ぼします。例えば、脳卒中やアルツハイマー病、パーキンソン病などが神経系の病気として知られています。

神経系は、私たちの体が外部と内部の情報を処理し、適切な反応をするために欠かせない重要な役割を果たしています。その構造や働きを理解することは、健康維持や病気予防に役立ちます。

では、いよいよ「神経の可塑性」についてお話ししていきますね。

「神経可塑性(しんけいかそせい)」とは、脳や神経系が経験や環境の変化に応じて構造的・機能的に変化し、適応する能力を指します。この性質により、学習や記憶、リハビリテーションなどが可能となります。

◯神経可塑性のメカニズム
神経可塑性は大きく分けて以下の2つのメカニズムで構成されています:

シナプス可塑性(Synaptic Plasticity)
神経細胞間の接続部(シナプス)の強度が変化する現象です。代表的なものに「長期増強(LTP)」と「長期抑圧(LTD)」があります。LTPは繰り返し使用される神経回路が強化される現象であり、新しい運動スキルを習得する際に不可欠です。一方でLTDは不要なシナプス結合を弱めることで効率的な神経回路の構築を助ける役割を果たします。
構造的可塑性(Structural Plasticity)
神経細胞の形態自体が変化する現象であり、特に長期的なトレーニングの影響を示します。運動学習においては新しいシナプスの形成や神経回路の再編が行われ、これが運動スキルの習得や洗練に寄与しています。
◯神経可塑性の応用例
学習と記憶:新しい情報を学習する際、神経回路が再編成され、記憶が定着すると言われています。

リハビリテーション:脳卒中や外傷によって失われた機能を回復するために、神経可塑性を活用したリハビリが行われます。例えば、麻痺が生じた場合でも、健康な神経回路が損傷した部分を補うことがあります。リハビリを続けることで、脳が新しい経路を作り出し、失われた機能を取り戻すことができるのです。

慢性痛の改善:慢性痛は、脳が「痛み」という信号を過剰に認識してしまう状態が続くことが原因です。適切な治療や刺激によって「痛みは危険ではない」と脳が学習し直すと、痛みの感覚が軽減します。

◯神経可塑性を促進する方法
適度な運動:運動は脳内の神経成長因子(BDNF)の分泌を促し、シナプスの形成やニューロンの生存を助けます。これにより、持続的なトレーニングが認知機能の向上にも寄与する可能性があります。

マインドフルネスや瞑想:これらの活動は、神経可塑性を促進し、脳の構造や機能にポジティブな変化をもたらすとされています。例えば、瞑想の習慣化による脳の構造変化にも神経可塑性が関与していると考えられているようです。

多様な学習:新しいスキルや知識を習得することで、神経回路が再編成され、脳の可塑性が高まります。例えば、ピアノを学ぶ際、初めての動作はぎこちなくても、練習を繰り返すことで脳内の運動や聴覚を司る神経回路が強化され、スムーズに演奏できるようになります。

神経可塑性は、脳が環境や経験に適応するための重要な機能です。この特性を理解し、活用することで、学習効率の向上やリハビリテーションの効果を高めることが可能です。

つまり神経の可塑性により、脳卒中後の麻痺は改善が期待できると言えます。

脳は損傷を受けても、他の部位がその機能を補う能力を持っています。この特性を活かしたリハビリテーションが、麻痺の回復に重要な役割を果たします。

◯脳の可塑性と麻痺の回復
脳卒中では、血流の障害により神経細胞が損傷し、麻痺が生じます。しかし、損傷を免れた神経細胞は、他の部位の機能を代替することができます。この神経可塑性により、麻痺の改善が可能となります。

◯リハビリテーションの重要性
リハビリテーションは、麻痺の回復において非常に重要と言われています。特に発症後1~3ヶ月が神経可塑性が高まる時期とされ、この期間に集中的なリハビリを行うことで、回復が促進されます。回復期リハビリテーションでは、理学療法や作業療法、言語聴覚療法などが行われ、麻痺の改善を目指します。

◯新しい治療法の可能性
近年、再生医療や神経刺激療法など、新しい治療法が注目されています。例えば、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)は、脳の特定部位に磁気を用いて刺激を与えることで、神経の活性化を図る治療法です。これにより、麻痺の改善が期待されています。

◯まとめ
神経の可塑性により、脳卒中後の麻痺は改善が期待できます。
早期のリハビリテーションが回復を促進します。
新しい治療法の導入により、さらなる改善が期待されています。
脳卒中・脳梗塞・脳出血の後遺症改善 – 脳神経リハビリHL堺
麻痺の改善には時間と努力が必要ですが、適切なリハビリテーションと新しい治療法の活用により、回復の可能性は高まります。医師と相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。

いかがでしたか?
あなたの脳卒中後遺症も今が回復のプラトーではないと感じていただけたのではないでしょうか⁈

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私はそう信じています。

株式会社エイジエル
脳梗塞リハビリMe:RIZE
理学療法士
城内 洋人

麻痺は治る?神経の可塑性について

【脳梗塞リハビリミライズとは】

奈良や大阪を中心に脳卒中などのリハビリにお困りの方々へ自費リハビリを提供している理学療法士を中心としたオーダーメイドのリハビリ施設です。

またボツリヌス療法の第一人者である勝谷将史医師に定期的に起こし頂き、脳卒中特有の筋肉のこわばりを軽減させるボツリヌス療法や装具外来をサービスの一つに持ち、医師の指示の下、安全にリハビリを受けることが可能なリハビリ施設でもあります。

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