脳血管障害後遺症

脳血管障害のうけっかんしょうがいとは、脳梗塞のうこうそく脳出血のうしゅっけつ・クモ膜下出血など、脳の血管に起こる病変びょうへんの総称です。

脳梗塞のうこうそく  …脳の血管が詰まる

 脳出血のうしゅっけつ  …脳の血管がやぶれる

 クモ膜下出血…脳を覆うクモ膜の下部で血管がやぶれる

片麻痺かたまひに代表される運動麻痺うんどうまひや、嚥下障害えんげしょうがい(飲み込むことが困難になる)、構音障害こうおんしょうがい(言葉を発しにくくなる)、感覚麻痺かんかくまひ(しびれ、知覚ちかくが鈍くなる・鋭敏えいびんになりすぎる)を生じます。病変部位びょうへんぶいによって症状の現れ方は様々です。

脳血管障害後遺症イメージ

運動麻痺うんどうまひは大きく分けて、痙性麻痺けいせいまひ(固くなり力が抜けない)と弛緩性麻痺しかんせいまひ(力が入らない)があります。

痙性麻痺けいせいまひの場合、筋力トレーニングのような高負荷こうふかの運動はより痙性(固くなること)を強めてしまう事があります。

弛緩性麻痺しかんせいまひの場合、無理に動かしすぎると関節を傷めてしまい、より動きにくくなる事があります。

 

麻痺の種類に加え、病前の身体能力も大きく関わるため、おひとりおひとりに合わせたオーダーメイドのリハビリプログラムが必要です。

 

動かしにくくなる手や足に目がいきがちですが、病変びょうへんは神経の塊である脳にあるため、正しい感覚刺激を与え、正しい運動を反復練習することが大切です。