転倒・転落によって骨折する頻度の多い部位として、大腿骨頸部(足の付け根)・腰椎(背骨の下の方)・上腕骨頸部(肩の付け根)・橈骨遠位端(手首)などがあげられます。
骨折の治療は保存療法(固定と安静)。プレート固定。人工関節を入れる。などがあります。骨癒合後も痛みや関節可動域制限といった後遺症がのこることがあります。
痛みや関節可動域の改善のためにマッサージやストレッチがよく用いられますが、実はそれだけでは不十分です。
骨癒合するまでの間、誰しも受傷部位をかばいます。これは必要なことなのですが、かばう動作が癖づいてしまうと、元々できていた動作までできなくなってしまうことがあります。正しくない身体の動かしかたによって、新たに腰痛や神経痛を生じることもしばしばです。
リハビリテーションの専門家のアドバイスのもと、正しい身体の動かしかた(人体には260個以上の関節があり、それらは互いに連動しながら目的動作をおこなっています)を再習得することで、はじめて骨折が治癒したと言えるでしょう。